【ネタバレ】ミッドサマーみたよ

観よう観よう思ってたけどコロナ禍最初期の映画館大閉鎖に巻き込まれて結局観れなかったミッドサマーを観ました。当時は舞浜や舞浜やキャッツやGレコや舞浜や舞浜や舞浜で忙しかったんだけど一回だけ観に行くチャンスがあって、

いや。そんなチャンスなんて無かったな。

兎に角観れなかったので今更観てきました感想。

結局この二時間半の描写が全てだからいくら考察したところで正解もクソもないのが溢れ出る知的好奇心を満たしたい欲求が空回りしてしまうのが虚無かったな。この後子どもが非行に走ったのでダニーがこの時代にタイムスリップして裏方走り回る続編とかもせんやろし。普通にマヤ文明とかの本読んでた方がたのしいやつ。

この手の如何わしい宗教話に興味持ってもらうキッカケだったりこれを肴に盛り上がる宴会場だったりを提供してくれた作品という意味で正しくある作品なのでこれがよくないあれを変えろっていう文句はないんだけどね。スマブラのソラ参戦決定した時の周りの任天堂持ち上げっぷり見て任天堂は宴会部長としては凄いがソラに関しては「いや一番すごいのはスクエニだが？」したみたいな感じ(なんか例えが違うな)

本編の感想というか考察？

ダニーが濡れ場見て泣き喚いてるのに周りのホルガーが共鳴して一緒に泣き喚いてたのに対してロンドンニキネキ達が自殺現場見て狼狽してる時は割と冷静に論理的に説明してたの、状況や人間やリアクションを見て対応を使い分けてるって事だからペレ含めホルガーは割と外部の人間の扱いに慣れてるな？って事。

近親相姦の話題になった時、「因みに私が外部からやって来ました！あの子の親です！」という人間が一人もいなかった事、ペレの両親が生贄にされた？事、ペレより年下のホルガーがまあまあいた事を考えると、実はここ2、3年に出来たコミュニティだったとかでなければまあ最低でもそのガキの人数分は外部の人間の血が流れてるって事になるのかな。ロンドンニキネキの時もジョシュの時も手際良く、周りに異変を悟られない鮮やかな手口だった事からそれだけあの村の連中は場数を踏んでマニュアルなんかも作られてっていう集団だよね。

あと村の若い連中の男女比がおかしかったけどあれは生贄にされてるからというよりその男女比がおかしい分巡礼(という名の生贄探し)に駆り出されてるからもあるかな？

という事でペレは勿論やべーやつだけど、彼は最初から生贄にする人間を選んでるって事。

気になったのはクリスチャン達いつメングループの内訳。あの勤勉なジョシュが貴重な大学時代にマークなんて馬鹿とつるむか？という事。

彼みたいな真面目方面に極振りしている人間ならカリキュラムもいっぱい取ってるだろうし、極端な話もし選考が理系科目だったらとっくに共同研究を許せる仲間達に囲まれてるんじゃないか？少なくとも私がジョシュならマークとはつるまない。

多分スタートはペレだと思う。宗教に興味があるジョシュにウチの実家ヒッピー系のコミュニティなんだよって感じで声掛けたんじゃないかな？ジョシュはペレを自分が興味ある話題をしてくれる話相手又は面白い観察対象としていいじゃない仲良くしようよ。ってなったと。で時を同じくペレは「扱い易い性格」のマークに接近したんじゃない？クリスチャンは、あれは呼んでもないのに気付いたら沸いてる奴やろ。ペレ的にはこちらも「扱い易い性格」なので放置してた、と。という訳で本来なら心を許せる仲間達と華の大学生活を送ってる筈のジョシュ君、気がついたらいつメンにマークとかいう馬鹿とクリスチャンとかいうクズがいて、いざスウェーデン！となった時、ペレの策略に嵌り横にいるのは頼れる仲間なんかではなく、つかえねー！つかえねー！つかえねー！！！！の三拍子になってしまったという訳である。あのクソ村の中で全部一人でなんとかしないといけないのである！

共同研究持ち掛けたつかえねー！は役に立たねーし、その彼女のつかえねー！は意外と周りに馴染んでて使えそうだけど残りのつかえねー！はもうどうしようもねー！ロンドンニキネキが生贄の儀式にマジビビってるけど俺は大丈夫。何故なら俺は賢いので異文化にも理解があるから・・・

オワタ＼(^o^)／

生贄の儀式にマジビビりし帰りたいという選択肢を選んだロンドンニキネキ達の話。

彼らの非は唯々学がなかったね。だけなので。彼らが犠牲になるの辛かったし彼らを死に追いやった諸悪の根源がラストで悶え苦しんで死んだのはめっちゃよかった。

唯、彼らも普通と違うのは、ホルガ村に来た初手で葉っぱお出しされても狼狽ない非行カップルだった事。結局ホルガ村一番の禁忌は外部にコミュニティの存在が露呈する事とコミュニティの邪魔をする事なので、何かあった時すぐに警察に連絡を入れてくれる知り合いがいる人間には声を掛けられないのである。

彼らは邪魔をする禁忌を犯しそうになったが、村まで引き込められれば怖い存在ではないので。

ここまで思ってじゃあどうすれば良かったのか？で見えてくるものがある。そう。大学入学してペレに声掛けられて「僕の実家ヒッピー系のコミュニティなんだよ」ってわかった瞬間逃げる事である。警察に連絡されない、非行青少年を炙り出す為にヒッピー系のコミュニティである事までは公開情報なのだ。誘われたら逃げる。わからなくても沼に嵌る前に逃げる。唯それ一択しかないのである。逃げ切れなければ気づかぬ内に周りの人間がヤバい奴らで固まれてるのである。俺宗教なんかハマらねーしとかほざいてる奴が一番ダメなのである。

そう。この映画観て「こういう価値観で生きてる人達も世の中にはいてダニーみたいにこれに救われる人もいるんだなぁ。」ってなって終わる奴は何やってもダメ。

最初にこの映画はどんなに考察しても映画の二時間半の内容しかない虚無だよねって話したけど、これ架空の宗教だからどんだけ外野の人間が好き勝手に考察しても誰に感情移入しても全部赦されてるんだからな！！！！！！

振りとかじゃなくて面白半分で足ツッコむのはダメなんだよ！！！！！