好き家の長い文章置き場

長文投下マン@YOUCANFLYx3が更に長い文章を書く時に使う奴。主に観た映画とか読んだ本とかの感想

【ネタバレ】緋色の弾丸感想【いつものコナン映画】

 

五輪中止のお知らせ(物理)

 

 

序盤から劇場にいた皆が目をつけていた建物が予想通りに巻き込まれ、昨今のコロナやら五輪絡みのゴタゴタで溜まりに溜まったフラストレーションもあって壮大且つ爽快な大事故エンド、気持ちよくないわけがなかった。

ゴジラと違って東京の土地勘がない地方の人間にもあれは五輪という概念の破壊なので大分爽快だったんじゃない?いつもの爆破オチしたかった偶然とはいえコロナで苛ついてたの代弁してくれる最高の大事故エンド超よかった。あれだけでお金払って今観る価値ある。

 

 

後ろの兄ちゃん「あそこコナン死んどけよ!」

兄ちゃんの連れ「いやあれは無理があるだろ死んどけよ」

ワイ「本当それ」

 

 

 

そんな私の緋色の弾丸の感想。

 

 

「いつものコナン映画」だった

 

 

これ今回の映画凄いな〜!って思った事。赤井家総集編映画やったり追い緋色シリーズ地上波再放送したりで結構身構えて挑んだらいつもの俺は高校生探偵の工藤新一〜のおさらいパートの情報だけでも余裕でついていける内容だった。というのも今回、赤井家がキーワードのお話でここに来て今更その組み合わせのフォーメーションする?って昔ながらのコナン映画を彷彿させる人物相関だった気がする。登場人物の人数は増えてるけどブラックインパクトくらいの相関図で映画の内容がしっかりわかるくらい綺麗に整理されてたというか。

 

あと新蘭くっついた今改めて蘭から見たコナンの話するのよかったね!今の蘭の認識は「私が守ってあげないといけないコナン君」なんよね。今回蘭が安全圏にいてコナンがピンチになるのは結構その象徴かな〜。赤井さんが明美さんと蘭を重ねて酒呑んでる設定結構好きなので今回淡い期待してたら、えっ!?赤井さんいないんだけど?????今回の蘭ちゃんマジ絶望感ぱねえって感じ。真純ちゃんもリニア乗ってるので兄ちゃん達今横浜にいるの?!!!絶望マシマシ!!!!!!ですよ。

 

今回は赤井家のお話!って聞いた時私が真っ先にそして最も期待したのが「沖矢さんと哀ちゃん」の話だったけど一切やらなかったね?!ストーk...ボディガードが哀ちゃんを守ってないってそんな事ある????不在証明で宮野家のみの字も出てこないと思ったら。哀ちゃんがピンチになると思ってたら安全圏からコナンを滅茶苦茶サポートする話だったよ。所謂昔ながらの「蘭より哀ちゃんのがお似合いだ〜」ですよ?新一と蘭くっついた今ですよ?他のキャラにスポットライト当たってるならまだしも赤井家で哀ちゃんもっとやらないといけないノルマいっぱいあるのに、全部放っぽり出して今更そんな話やる?????

 

これってコナンは映画は毎年観てるけど原作今どうなってるかわかんない〜ってファンの事を想定してるって事よね?そういうタイプの人間も割といる事を制作はちゃんと把握してんだな。って。赤井家のめっちゃややこしい人物相関で、更に実は哀ちゃんのお姉ちゃんがアレで〜とかお母さんはソレで〜とか赤井さんは組織時代諸星大コードネームライって偽名の時に会ったことあって〜って求められる予習の要求が高い沖矢さんと哀ちゃんの話一切やらないで昔ながらのコナンを支える哀ちゃん!ですよ?身構えてた「映画は毎年観てる系のファン」は想像以上に「いつものコナン映画」しててストレスなく観れたんじゃない?

 

あとこの「いつものコナン映画」が凄いと思ったもう一つ、青山先生が原作でやりたい事は今回一切やらないんだな!って事。

まず今回の映画、原作未発表の情報開示は一切やらなかったね。たまたま今回そういうスタンスの映画にしてたのは公開延期しても原作のスケジュール滅茶苦茶にならないから不幸中の幸いだったね。だからやっぱり青山先生、赤井家のお父さんとかその辺は自分でやりたいんだよ。

 

私は新一と蘭がくっついて落ち着いてきたので新蘭の醍醐味「遠くに行ってしまったあの人が容姿変えてずっと近くで見守ってる系ラブコメパート」を赤井さんと哀ちゃんに焦点が変わったって解釈してて、

これは新蘭がつまらなくなったとかじゃなくて新一が滅茶苦茶頑張ってきた結果が今あるのでそこはね、超おめでとうだよ。

 

で赤井さんと哀ちゃんの場合、いつ哀ちゃんにダイクン=赤井さん=おキャスバルがバレてしまうか、いつ哀ちゃんは姉の仇を討てるのか、そしてコナンが全て知ってて赤井さんとグルだったっと知ったら哀ちゃんはどんな罵声を浴びせてくるのかってニコニコしながら原作読んでる訳ですよ。

これは所謂新蘭過激派寄りの解釈だと思うんよね。この話やると新蘭過激派思想も混ざるので「蘭より哀ちゃんのがお似合いだ〜」の話にはならないんですよ残念ながら。だから今回の話、青山先生は新蘭過激派なので絶対に自分で優先的に描きたい話ではないんじゃないかな。あっアニメスタッフさんそこの二人の話ならいいよやってもみたいな。

 

でも赤井さんと哀ちゃんの「遠くに行ってしまったあの人が容姿変えてずっと近くで見守ってる系ラブコメパート」の一番の醍醐味は哀ちゃんが一番信頼してるコナンが姉の仇とグルだったなんですよ。主人公コナンですからそこは上手いな案件です。だから青山先生の描きたいものの優先順位が上じゃないだけで今コナンを支える哀ちゃんの話は描いていいんです!コナンが割と最悪な隠し事してるんで哀ちゃんは「蘭より哀ちゃんのがお似合いだ〜」展開やったっていいんです。ちゃんとそれで原作の展開とバランスも取れてるしお話が面白くなるから。あとね、蘭もだけど哀ちゃん別に男に守られる系の弱い女じゃないからね。そこをもう一度ハッキリ描いてくれたのはめっちゃ良かった。

 

あと単純に情報整理の映画でもあったね。原作とアニメの差あるあるだけどこのタイミングは由美タン、チュウ吉の事アニメも知ってるのねとか、灰原のお父さんの勤め先の製薬会社は皆知ってるんだねとか。まぁこの辺はゼロシコの原作は新蘭くっついてアニメはまだです!みたいな劇的なのはなかったけど今アニメの方は時系列どの辺や?してる原作派の存在もちゃんと想定されてるんやね。

 

 

結局大元は青山先生が原作の漫画が大前提で、その派生のお話が映画って事ですからね。青山先生が自分で描きたい話は映画に出せないんですよ。だからそういう大前提があるから一番期待してた「沖矢さんと哀ちゃんの話」とか「新蘭を肴に呑む酒は旨いか絶対旨いよな赤井さん」を一切やらなくても自分は新蘭過激派(というか新蘭ツマミに旨い酒呑んでる奴らが好き。園子とか。有希子ちゃんとか。ベル姐とか。赤井さんとか)だけど今更「蘭より哀ちゃんのがお似合いだ〜」展開やっても全然気にならないんですよ。だって待ってれば原作でやるから。私が見たいジャンルは青山大先生が最大手だから。

 

つまり赤井家を把握してる原作ファンにもあまり赤井家は把握出来てないけどいつものコナン映画が好きな映画ファンにも美味しい「いつものコナン映画」だったんじゃないかな。一昔前のコナン映画感であの頃赤黒前に赤井さんが平次ポジの映画一本くらい作って欲しかった〜!な人間には滅茶苦茶大満足で最高に求めてた「いつものコナン映画」で面白かった!

 

 

で、気になった事。今回の映画でやらなかった話を原作でやるって解釈だと「赤井さんに由美タンを紹介するチュウ吉」ってどうなんだ・・・?

いや赤井さんとチュウ吉のタッグは原作未発表の情報開示しない範囲で今見せられる原作派が見たいタッグ(実際ここの話個人的に一番盛り上がった)だから今後も見られると思うけど、赤井さんに由美タン紹介する話をここでやるんだ・・・?赤井さん、哀ちゃんに正体バレするまでは絶対に死なないラブコメセーフティ掛かってるので当面の心配は全くしてないけど大丈夫よね?ちゃんとチュウ吉の結婚式出席してくれるよね?

 

 

 

 

2021年10月追記

赤井さんに由美タン紹介する話ちゃんとやるのね(99巻この時まだ買ってなかった)

 

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やっぱ青山先生自分で描きたいんだろ!!!!!

 

別にここで私が映画で期待してたのやらなくても待ってたらどうせ原作でやるしな。。。。って思ってたら本当に原作でやったよやりやがったよ!!!!!(※釣りの件のとこ)100巻おめでとうな!!!!!!!