DヲタからのKH3D解説(その他)

リク編のシナリオのコッテコテな古臭いSF感が滅茶苦茶面白くて堪らなく刺さったので

トロンレガシーを観ました。先月。

ああソラ編のラスト、赤の他人でも繋心俺力根性論万歳じゃなくてトロンが本来のユーザーを助ける為のプログラムという尊敬を取り戻せたよって話なのね。いや3のトワイライトタウンの話の感じKH的には赤他人繋心俺力でいいのかもしれないけど。

参戦作品発表時から唯のターザンチキンリトルベイマックスの取り敢えず開発当時の新作入れとこう枠と思ってて、ゲームやった後はソラさんはトロンと知り合いで丁度良かったからKHでの大事な話はソラ編に全部任せてリク編はいつもみたいに雑に映画のあらすじ展開をやったんだと思ってたけどKHスタッフてめえ仕込んだな！大事な話を省きやがってリク編仕込みやがったな！！！！！！！！！！

という事があったので三度目のリク編に偏重しまくってる解説をします。まずは前回までのおさらい

・リクがD最初の世界でファーストコンタクトしたエスメラルダは「夜明けを願う」歌が持ち歌のキャラクター

・リク編のボス戦だった禿山の一夜は2つの曲が1セットになっていて、この後アヴェマリアに続く。ファンタジアは夜明けで終わる映画

おさらい以上。

トロンレガシーの話をする前に時系列順に。ノートルダムの鐘のサムデイという曲にはどっかで聞いたことあるフレーズが用いられてるって前に軽く話したのですが、その聞いた事あるフレーズの歌を歌う

この人のお話(結局解説やるんかい)

皆ご存知星に願いをって曲なんですけど、

要するに星に願いをするのは誰だって出来るんだよって歌です。

究極悪い奴らだろうが星に願いをしたっていいんですよ。星に願うだけなら悪い事じゃないので。勿論、その願いが叶うかどうかは辛い試練を乗り越えて尚正しい心で願い続ける事を忘れずにいたらですから悪い願いは叶わないんですけどね。(BbSのシンデレラ編でもそんな話があったね)

ピノキオって悪い奴らが制裁されないから怖いってよく聞くけど、別に制裁されない作品だからこそこの名曲が引き立つんじゃないでしょうか？あいつらだって願ったっていいんだよ誰も困らないし。

悪い奴らでもというのは本当に極端な解釈で。「Makes no difference who you are」というのは「力の無い者にも出来る事だ」って感じです。

例えば前に挙げたエスメラルダ。彼女は社会的に迫害されてる人権なんて無い立場の典型的な「力の無い人間」なんですけど「神様ウチらに御加護全く届いてないんですけど？あたしは何もいらないからもっと酷い目に遭ってる人達をなんとかしてよ！」って願ってます。(これはGod Helpの歌詞)

神様って究極の上の立場の存在に弱者がどうしてあたし達救われないの？と問う事は出来るんですね。

そしてそんな歌が持ち歌のジミニーが一体何者なのかというと、見ての通りコオロギです。原作だとピノキオに逆ギレされて殺されるのは有名な話。あの名曲を歌ってる時の彼はマジで見窄らしい格好の貧乏虫です。人間どころか簡単に踏み潰せる、何だったら原作で殺される虫、しかも汚い格好した貧乏な存在なんですよ。力の無い者の権化って感じですね。そんな彼が歌うから、そして彼の願いが最後に叶うからあの曲を永遠の名曲たらしめてるんですね。

勿論心に闇を抱えてる事をずっと悩んでるリク君にだって夜空の光に問いかける権利はあるんです。あれはそういう曲。

女神様(ブルーフェアリー)はピノキオが人間になれるには良い子になる事を条件としましたが、その試練を乗り越える為の「良心」としてジミニーを選びます。ソラさんがリク君に「ピノキオにはまだ良心が残ってる！」と啖呵切ってたのは無印でも印象深いシーン。

リク編のシナリオは見覚えのある場所で黒歴史巡りでしたが、当時は独りぼっちだった彼も今回はずっとジミニーが肩に乗ってお供します。星に願いをを歌った人、願いを叶える為の試練を共に乗り越える「良心」。KHだと唯のメモ取る人みたいに扱われちゃう作品もあるけど彼が肩に乗っている安心感は絶大なんですよ。COM本当すき。コオロギを連れるのは幸運が訪れるってムーランでも言ってたし。関係ないか。

因みにジミニーが何が何でも「良心」として存在してる訳でもないのはコソコソ話。でもピノキオのジミニーは間違いなく「良心」だから今作は大丈夫。

そしてトロンレガシーのおはなし。ドヤ顔で語るけど全部先月知った話です。

問題なのはこの人。

彼女は突然バグでグリッドに誕生したプログラムだけど生命体な所謂新人類。つまり人間と殆ど変わりない存在だけどグリッドから出た事はないんですね。ゲーム上では語られないけどお父さんが現実世界から持ってきたヴェルヌの本を愛読し、見た事がない行ける筈もない(KH3D同様サムが来るまで脱出不能でお父さんとグリッドに引きこもり生活してるから)現実世界に想いを馳せてます。

因みにグリッドという世界は80年代に閉鎖され、外部と完全に遮断されてしまったゲームセンター内のゲーム機の筐体内でガラパゴス的な独自の進化発展の仕方をしてしまった電脳世界。外部の機器やインターネットは一切繋がってません。あんなに広いのにね！

見ての通りグリッドは独特の色彩光彩を持った世界観ですからそこでしか生きた事がないクオラは現実世界が一体どんなものなのか見当もつかないのです。そんな彼女がサムに訊きます。

「日の出ってグリッドで一番美しいあの光源とどっちが美しい？」

どうしてこの台詞、入れなかったんだ・・・？

因みにサムは日の出の方がずっと美しいと答えます。そして二人がグリッドから無事現実世界へ脱出したのはリク編だけでしたけど、映画だとこの後二人で日の出を見に行きます。

・ ・ ・ ・

・夜明けを願う歌が持ち歌のエスメラルダ

・その元ネタが持ち歌のジミニー

・グリッドを脱出し日の出を見たいと願うクオラ

・闇を払う音の力でチェルナボーグを倒せ！

なんか、リクを操作出来る作品にぶっ込みたかったやつ盛り盛りし過ぎじゃない？

こう通してみると全くゲーム内で語られてない要素のせいでリク編のシナリオが全体的に「夜明け」をテーマにした交響曲みたいに仕上がってますね。狙ったのか。。。。？OPがファンタジアだったのってそういう。。。。？？？？KHスタッフどこまで狙ってるのか。。。。。？

ってな訳でもうやたら退屈かマイナー作品ばっかりで残念なチョイスしてるゲームなんて言わせねえよ！！！！！！！！

ってお話でした。

三銃士は唯の超人気作品なのでソラさんとドナグを絡ませたかったんじゃないの。ミニーさんは太陽だけど。