好き家の長い文章置き場

長文投下マン@YOUCANFLYx3が更に長い文章を書く時に使う奴。主に観た映画とか読んだ本とかの感想

SFしてるフォーゼが好き

好きな作品って推し語りしたくなるんですよね。というか自分の書き殴ったものがTwitter上で散乱してるから一回ちゃんと纏まった文章にしたいなとおもってた。

YouTubeで毎週2話ずつ配信してるので3周目を観ていてやっぱり好きだな〜!と。最終回も迎えるし、ちょうどよかったので総文字数一万字超えのすごく長い文章を投下しようかなって思いました。前にフォロワーさんに平成ライダーシリーズのレポートを1万字で書いて欲しいって言われたんだよね。よし。フォーゼだけで終わったぞ!これでいいな!

 

なので最近最終回投下されるってノリでガンガンネタバレマシンガントークします。最終回の話も問答無用でします。あと映画の話も滅茶苦茶ネタバレしながらガンガンします。(※対象:MEGAMAX 、みんなで宇宙キター、アルティメイタム。FINALも描かないといけない事があるけどそれはタイトルにフォーゼ付いてないし個別記事あるから読んで。一番最新の奴ね)

 

 

 

 

 

そもそもフォーゼの何が好きってSFとしてしっかりしてるからなんですよね。やっぱり自分が人の親だったなら「初めて出会う◯◯」は良質な作品であって欲しいって気持ちがあるからそこが丁寧だったのは100億点。

話の内容自体はあんま奇を衒ってはないんですけど、やはり男児にとって初めてのSF体験になるかもしれないので原体験としてど直球な王道を用意するのが正解なんですよね。SFは面白いんだって心の何処かに刻まれたら御の字、あわよくばこれをキッカケに宇宙に興味を持ってくれた宇宙飛行士が誕生してくれれば最高。

全員と言わずに誰かの心にSFって面白いんだなってなんとなくでも届けばいいんです。内容がが何一つわからなくてもいいんです。

大人になって自分の好きだったものを見返して、自分のルーツはちゃんと面白い作品だった!と胸を張れるような作品であって欲しい。そこで失望はさせたくない。相手は必ず大人になる。そのいつか作品を見返してくれた「大人」が真の作品を評価する人間であると個人的には思ってるので児童向けだから、相手はどうせ内容が理解できないんだからって作るものに手を抜く事だけは絶対にしちゃいけないんですよ。まだ私子どもいないけどな!

そこで手を抜かなかった作品だから、私はフォーゼが平成ライダーで一番好きだって胸張っていえるんですよね。まだ電王だけ観てないけど。

 

学園もので敬遠してる皆、フォーゼは出来の良いSFが超いいから!

 

 

 

ここからは私の独断と偏見だけで書かれた私の解釈と考察の解説をひたすら垂れ流すのであまり真に受けないように。あと最終回を含む本当に容赦ないネタバレはこっから酷くなります。2011年の作品で今更感あるから大丈夫か。皆がより好きになってくれる手助けになればいいな。

それからこれは私の癖なのですがメテオ=タチバナさんが発明したシステム、メテオ君=メテオに変身した流星君の事をを指します。フォーゼにはそういうのはないです。作品を指してるのか、システムを指してるのか、弦太朗を指してるのかは文脈で察して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯コアチャイルド

いきなりネタバレかよ!?ってなるんですけど順を追って説明しようとするとこうなった。

 

今作が宇宙もので行こう!ってなった理由は

はやぶさ記念」

なんです。その時W杯あったらサッカーないしスポーツものネタで行こう!くらいのノリで決めたとは思います。テーマの決め方はひらめきでいいと思うんですがその後が雑になっちゃうと私がかなり好きな鎧武の中で唯一許せないサッカー映画の結末になると思います。どうしてサッカーは誰も傷つけないで戦う事ができる!なんて素敵なんだ!って話からサッカーで人を殺めちゃったんだよ!!!!この脚本にGOサインした奴ら全員参加して頂いた選手の皆様とOPで人間って素敵だなぁってウッキウキでリフティングしてる相川大先輩に土下座で謝れ

あと全然関係ないけど不特定多数が読んでくれると信じて鎧武ファンは最高だから黙って舞台斬月観ろ。

あれ生で観たけどフォーゼファン、狂喜乱舞しました。

 

 

話をコアチャイルドに戻します。コアチャイルドの設定はズバリ

・プレゼンターが寄越した地球の生命体のサンプル

・コアスイッチから発生したエネルギー体から生まれたもので生物とかじゃない

・使命はプレゼンターの元へ帰ること

 

あれ?これなんかとそっくりじゃね?

 

そう!はやぶさそのまんまなのである!

はやぶさ記念に宇宙ものやろう!から話をそのまんまはやぶさにしやがったのである!なんて単純且つ天才的な発想なんだ!ママーはやぶさってなぁに?って聞かれたら地球人版の賢吾君みたいなものだよって返せばいいのである!すごい!

 

はやぶさと言えばもう一つ。いつもユウキが持ち歩いてるはやぶさ君の存在。マスコットキャラクターとしては後になりますが、初登場は物語2つ目のエピソードであるクイーンフェス回。この作品、実は一話アバンに飽き足らず最序盤から終盤の仕込みをするの滅茶苦茶飛ばしまくってたんですよ。ケツから考えて作ってる作品はやる事がちげえな!

ユウキの発表内容は「はやぶさの素晴らしさを伝える事」である。自分への罵倒よりはやぶさの素晴らしさが伝わらない事にヘコむユウキ、何が言いたいかもうわかりますね?さあ賢ユウを推せ。

 

実はこのコアチャイルドの設定を頭に入れた上で見返すとMOVIE大戦MEGAMAXがちょっと違った側面が見えてきます。

フォーゼ最終盤を観る前に観るMEGAMAXはオーズパートでは最高な後日談、フォーゼパートはほろ苦い青春ドラマ

こんな感じだと思います

 

 

では皆フォーゼの最終盤を観たと思いますので改めてなでしこの設定をおさらいしてみましょう。

 

・「なでしこ」は財団Xが採取した宇宙生命体SOLの「サンプル」である

・カンナギはなでしこをコズミックエナジーのエネルギー変換させる、カンナギ曰く「なでしこは死んだ」(=コズミックエナジーの塊であって生命体ではない)

・弦太朗はなでしこが宇宙に帰りたがってるのに気付いて還してあげる

 

 

 

 

あれ?これどっかで見たことあるやつですよね?

そう、この作品実は歌星賢吾君への壮大なブーメランだったんです!

そういう認識で観て返してみるとサンプルはサンプルらしくしてろよ(巨大ブーメラン)な賢吾君の他にも地球外生命体に対して弦太朗がドン引いてたりユウキは全く抵抗感なかったりと結構面白いリアクションしてます。あの話の殆どは賢吾君がやらかしてるんですけどそれで弦太朗と賢吾が大喧嘩をした事が、全部最終盤の賢吾にプラスになって帰ってきます。

あの弦太朗の言葉は賢吾自身の手で掴み取ったものなんですよ。

 

後々に繋がる伏線でもなく、ここまで本編最終盤の展開にど直球に関わってくるエピソードを序盤に作ってるの凄いな。何が最高ってオーズパートがあんな最高な事やってる横で「いやMOVIE大戦は後輩のが主役だから」って面をして本気で最終盤に関わる話をぶつけて来てる事ですね。先輩の最高の後日談の映画を準備不足が原因で穢すマネはしてなかった。しかも下手したら最終盤の大ネタバレやらかしてる事を劇場で観てる観客に絶対にバレないように。

この映画の凄いところは本編とは独立した最終盤と似てるエピソードを持ってくる事で映画を観てなくてもちゃんと本編が成立するってところだと思う。

映画館連れてってくれない家庭の子とかいるよね。読解力が身についてくる小学校高学年〜中学生ってお小遣いや移動手段の関係で映画も並走するは敷居高い子も少なくはないんじゃないかな。少なくとも我が家はそうだったぞ。あと単純にまだオーズ観てない人もいるだろうしね。オーズ観てくれ。

 

 

 

ここから暫くは人間サイドの発明の話。フォーゼという作品に於いて最も重要なものは移動能力であるというのが私は大前提になると思っています。

移動能力至上主義といっても過言ではない。コズミックステイツが最強フォームなのはフォーゼで唯一自力で大気圏突破出来るからくらい移動能力至上主義だからなのではくらい。

 

 

◯「フォーゼ」

・フォーゼというシステム

これは劇中で説明された通り歌星派のプレゼンターに会うための移動システムです。そして普通の地球人ではなく、コアチャイルドである血の繋がらない息子を安全にプレゼンターの基へ送る為のものです。我望派がスイッチ12個でワープゲートを開いたのに対してこちらは取り敢えず確実に40個は必要です。40個でどうなるかは後述しますが我望の思想もわかりやすく説得力がありますね。

 

これが弦太朗へと渡ったのは歌星亡き後、突然賢吾と出逢った弦太朗がまだ覚醒していなかった彼の代わりにと好意で買って出てくれたんですよね。名前も顔も知らぬ息子の友人(しかも未成年)が使うなんて彼からしてみれば冷や汗ものでしょう。息子に友人が出来た事は嬉しでしょうがフォーゼドライバー使っちゃうのかい!?と。しかし歌星はぐう聖なのでそこら辺の宇宙とか目指してない一般の高校生が勝手に使っても安全仕様だった訳です。ここの説明が劇中でキチンとあったのは偉い。モジュールの殺意が何だか高めなのは気になりますが序盤でメディカルスイッチを描写したのも賢かったと思います。

 

・外見的特徴

フォーゼの見た目のモチーフはロケットと宇宙服。歌星の理念は「どれだけ時間が掛かっても過酷な宇宙渡航に耐えうる安全な技術」。

宇宙服というのは身に付けた人間を守る防護服であり、ロケットは勿論宇宙へ宇宙飛行士達を大気圏突破という過酷な状況から守り宇宙へ連れていくもの。それをいつか母星へ帰る息子へのプレゼントのモチーフとして採用した事、歌星にとってどれほどの想いが込められていた事でしょう。物語の深みを与えてくれる素晴らしいデザインなんですよフォーゼって。因みに肉体変化タイプらしいです。

 

そして宇宙服やロケットというのは現実の宇宙飛行士にとって象徴となる「仕事着」「制服」、「はたらくマシン」でもあるのです。

今作を制作する上でJAXAの協力もあります。彼らのアイデンティティそのものをリスペクトし大切にされた設定に落とし込まれているのは素晴らしい事じゃないでしょうか。フォーゼのデザインってよく馬鹿にされているけど本当に素晴らしいんです。

 

フォーゼの足の裏は有名なアポロ計画の宇宙飛行士の初めて月面に付いた足跡のそれです。アームストロングの

これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。

ってやつですね。

仮面ライダー」の象徴はやはりライダーキックであり、足の裏は見え辛いけどそれを直接敵に当て斃すもの、とても大切な象徴でもあります。

果てなき宇宙に挑み数多の研究を重ねながらまだ大気圏突破程度の能力しかないフォーゼの存在はGiant Stepそのもの。まさにフォーゼという作品のテーマ、仮面ライダーフォーゼそのものを見事に表したこの足の裏も完璧ですね。

 

 

・マグフォン

賢吾君が設計図を起こし流星君が作ったのがマグフォンです。

 

マグネットステイツ登場回は弦太朗と賢吾の友情の話ではありましたが流星君との絆も表します。終盤の共同技カッコいいですよね。アレ、玩具で再現可能って教えてもらって目玉ひん剥きました。教えてくれて本当にありがとうございます。

でもやっぱり私としては卒業式回の先輩達との絆の印象が強いなぁ。とまあ一概に賢吾一人との友情を表すモチーフじゃないのを断っておきたかったんです。最高フォームタジャドルの翌年にまさに対極な感じで攻めていてとても良き。

 

流星君がマグフォンを作ったので早々にフォーゼとメテオの互換性に気づくんですね。勿論賢吾達もメテオ君の戦闘を見ているのでその情報は共有されます。この話の続きは後ほど。しかしスイッチ交換や共同技の全てが戦闘の達人メテオ君の指示によるものなの、いいよね。

 

 

・コズミックステイツ

宇宙空間にワープしホロスコープスを撃破します。フォーゼ唯一の自力で大気圏を突破する移動能力です。

これまではマシンマッシグラーとパワーダイザーが無ければフォーゼは大気圏突破はできませんでした。

 

これに関してはやはり色々語りたいのですがSFに絡む話としてはこんなもんでしょうか。この後も色々出てきます。

 

 

確かに言える事は「歌星の思想を具現化したもの」でしょう。

 

 

 

ところで、弦太朗は友と離れていてもコズミックステイツに変身ができました。フォーゼドライバーは賢吾のものです。そう。いつか、たった独りで皆がいる地球から旅立たなければならない運命を背負った彼の............

 

 

 

◯「メテオ」

私の最推しライダーです。

メテオは作品本編上では唯一例外的に「我望を止めるための兵器」として作られたシステムです。

 

歌星は劇中江本教授にこんな事を言っています

「その人の発明を見ればその人がわかる」

そして実際メテオの性能を見ていくとタチバナさんこと江本教授の人となりが見えてきます。語ります!

 

・「タチバナ」という存在

バレたら死にます。

作中中盤は色々もどかしい思いをさせられましたが真実が分かってから観るとそらバレたら死にます。見返してみると大分ギリギリをいつも生きていたいからしてます。

学園もので主人公がシリーズ最年少だからという理由で命のやり取りをなぁなぁにしなかったのは流石だったと思います。

バタバタ人が死ぬ作品はいつ死ぬかわからないから緊張感あっていいみたいな気持ちもわからなくはないですが一人でも死んだら全てが終わりのギリギリの攻防戦もかなり緊張感のある作品だと思います。

ぬるま湯みたいな難易度に見えるけどそう見えてるだけでそうしてくれている安全装置がギリギリの綱渡り状態だったって色々考えさせられますね。

その綱渡り状態が輪をかけて酷くなるのが修学旅行回、京都のザ・ホールが消滅し、ついでに校長先生がラプラスの瞳に目覚め、星の使徒の捜索スピードが格段に上がります。そしてこれ以降のホロスコープスは全員未成年の罪なき若者になります。彼は強力なライダー超銀河フィニッシュから彼らを身を挺して守るのです。

レオの合流も修学旅行回からです。処刑人役が自分から彼になるのではと危惧します。又、「メテオの支援者」の捜索もこの頃から本格的に始まります。

こんなに追い込まれてボロボロになっているところに突然、コアスイッチは生徒の誰かが所持している事が理事長にバレてしまいます。と、初見は物語終わらせるワードが雑に出てきたな?みたいなのが見返したら実はとんでもないタイミングで悲鳴が上がりましたよ結末も破滅一直線ですからね。エグかったしんどかった。。。。

実はタチバナ登場時から=ヴァルゴである伏線はずっと貼られているのですが個人的にその伏線の確認で見返とするならば蟹座誕生回エピソードが面白いですよ。進路相談回で初めて弦太朗に先生のダチが出来る回ですね。次回予告にまで計算し尽くされていて圧倒されますよ。

 

・青白い光を纏って移動する

「隕石」の名を持つシステムの、名前が取られた性能です。移動能力ですね?一番重要なシステムです。

この青白い光を纏った状態だと無敵時間が発生します。流星君はこのシステムを利用して離れた場所から変身し正体隠しに利用してました。たまにこの状態を利用して攻撃してましたし、山羊座回ではレオからメテオ君を逃す為にタチバナさんが強制発動してました(この描写が先の「その人の発明を見ればその人がわかる」が登場した修学旅行回の後に差し込まれているのがこの作品の丁寧さを物語っています)

 

最終エピソードにてこの光の正体が何か遂に明かされます。実は宇宙空間を生身の人間でも耐える事ができるバリアなんです。

何故そんな能力を?これこそが全てを悔い、亡き友の遺志を継いだ男の発明なんです。これこそが一番大事なシステムでありメテオがメテオであるんです。そしてこれはフォーゼにはないものでもあります。

 

メテオがあったからこそ、フォーゼドライバーを返した弦太朗は最期まで賢吾の側にいてやれたんです。メテオ最推しです。

 

 

・フォーゼの◯型のスイッチと互換性がある。

メタ的な話だとバンダイの新商品企画の同じ部屋で同時進行に制作されたものなので玩具としてフォーゼとメテオに互換性があるのはそんな難しい話ではありません。

しかし劇中では江本教授が自らの罪を悔いてから生まれたのがメテオシステムになります。

つまりメテオが出来た時点だとフォーゼはロストテクノロジーになってるんですね。

彼は友人を殺害するまで歌星の研究を子馬鹿にしてたでしょうし、本当に誰の手も借りれずに歌星が残した資料だけを頼りに独りで誕生させたのがメテオです。先ほどの青白いバリア同様、フォーゼのアストロスイッチを動かせる装置の復活もまた彼の目的の一つでしょう。因みにこれも修学旅行回〜江本教授殺害までの間にファイアースイッチで描写がなされてます。

何故互換性があるのは◯型だけなのか。江本教授独りでは時間や思考に限界があったか、それとも我望を斃す兵器に取り入れて友人の発明を穢したくなかったからか。そこまではわかりませんし江本教授が死んでしまった以上今後も二度とわからないでしょう。制作スタッフ、この理由は言うなよ?粋じゃないから絶対言うなよ?

 

メテオストーム

好きなんだけどこれはあんまり語れないんだよね。因みにこれの詳しい性能も件の期間(牡牛座回)で説明されてるので何かあるのかもしれない。兵器としての運用が強かったのかな?コズミックエナジーを吸収し倍にして返す!と器用な事が出来るので単純に発明の副産物かもしれない。まだまだフォーゼは重箱の隅を突けるんだな!

 

 

 

 

 

江本教授は歌星に手を掛けた日、「私が地球になる」と宣言もしています。

ここまで書いてなんとなくみえてくるのが

メテオは「我望を止める兵器」であると同時に「歌星の発明の復活」も目的であり、「使用者及びその周囲の人間への安全性」「宇宙活動向けの移動装置」を第一に作られているという事でしょうか。

 

因みに全てのスイッチが「ダチ」になれるコズミックステイツの武器、バリズンソードはメテオストームに反応します。ちゃんと劇中で披露してるのは玩具販促番組として観てもフォーゼ偉いところ。

 

 

じゃあフォーゼドライバー側にメテオスイッチを挿すとどうなる?

これ玩具で早々に判明するんで結論から言うと、反応するんですよ。

 

 

 

 

 

 

おかしくない!????????歌星はメテオの事知らないんですよ????????????????

歌星が生きてる時にメテオ作ってたんじゃないの?ってそれだけはない。メテオの支援者即バレるじゃん。

 

 

 

 

 

おかしくなかったんですよ、それが。

 

映画、みんなで宇宙キター!

にてとんでもない事が判明します。

 

 

この映画で賢吾はフュージョンスイッチという新たなスイッチを開発します。

40個全てのスイッチを同時に押す事で生み出されるコズミックエナジーを利用して最強のスイッチを生み出します。

この時、我望は気まぐれで3番のスイッチを押して協力してくれます。(校長はしない)

 

そのスイッチで生み出されたのがまさにメテオスイッチの力をフォーゼドライバーに転送する

仮面ライダーフォーゼメテオフュージョンステイツ

なんです。

 

このステイツは単純にフォーゼの身体から下がそのままメテオになる、まさに盛れば強いを体現したフォーゼらしい映画限定フォームなのです。

主役のごっこ遊び再現するのに2号ライダーの武装玩具が必要になるんだぜ!これだからフォーゼは最高だぜ!

因みに仮面ライダーフォーゼという作品の最後の攻撃は「メテオの手」のライダーパンチだよ。

 

メテオという異物をフォーゼシステムが拒絶しないんですよ。ちゃんと反応してくれて。フォーゼがメテオの姿で戦うんです。「偶然」なんかじゃない。これは「亡き友の発明を復活させよう」とずっと闘っていた江本教授の想いが「完成されていた」事のまさしく「証明」なんです。

 

ところで、フォーゼの首から下がメテオだとするとどうなると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メテオはM-BUSと繋がっていて、その通信をモニターで見る事が出来ます。

 

この映画、時系列としては(誤差レベルの矛盾はあるけど)水瓶座回〜牡牛座回の間で、タチバナさんはまだ存命なんですよ。流星君の台詞からもそこはきちんと確定事項になってます。

 

 

 

 

 

歌星は死んで。

江本は歌星に手を掛けて、我望を裏切って。

我望は孤独で。

 

二度と交わる筈がなかった3人が、時を越え弦太朗達に繋がり刹那でも再び交わる事が出来たんです。

 

彼は誰よりも一番近いところからその「奇跡」を目の当たりにしたんです。

 

 

 

 

メテオ、最推しライダーなんです。

 

フォーゼの夏映画、江本教授救済映画なんですよ。

 

 

 

そして夏映画限定フォームを本編最終決戦で使わない理由付けになってますね。理事長が押した3番、ドリルのスイッチはまさに彼の人生を賭けた野望を打ち砕くのですから。

 

 

 

 

◯ゾディアーツ

宇宙、無限のコズミックエナジーを秘めた神秘の世界

若者達はアストロスイッチでその扉を開き未来を創る

スペースオンユアハンド!

その手で、宇宙を掴め!

 

毎週毎週懲りずにアバンでやってるこれ。毎週懲りずにやってるって事は大事な話なんですよ。

毎回何かのスイッチを映してこのアバンに移行するんですが、その回に活躍するスイッチならばゾディアーツスイッチだろうがフォーゼのモジュールだろうがメテオのモジュールだろうが果てはコアスイッチまでとかなり雑多なんですよね。

 

「未来を創るアストロスイッチ」がどのアストロスイッチかは言ってないんです。

 

 

「若者達」も実は弦太朗達高校生の事だけを指してるのではない事が最終回にて明かされます。広大な歴史を持つ宇宙からしてみれば人類は皆若者なんですね。

賢吾がコアチャイルドとして覚醒した時、よく見るとゾディアーツスイッチも取り込んでいるんですよ。

 

 

宇宙の掴み方は何でも挑戦していいんですよ。

 

 

毎週これやってたのすごくないですか?あの檜山しれっとずっとフォーゼもメテオもゾディアーツもみんながんばえ〜!してたんです。本当にすげえんだよこの作品。

 

 

ゾディアーツはそんな作品の怪人なのですが実はデザイナーさんが入れたホロスコープスの共通意匠に「仮面」があるのは面白いですね。

 

サイエンスって何度も何度も何度も失敗して今があるんです。

現代では理系の教養がない人間さえもそんな命に関わる危険な事をするだなんてアホだなぁ。と思う常識だって数多の人達が何度も失敗してきたからこそ生まれた常識なんです。

 

ここら辺は劇中で読み解くためのヒントが提示されてあります。理事長は「物事の価値観は一つではない」と言っていました。

これはフォーゼという作品に於いて割と丁寧に描写してます。

 

フォーゼって作品、実は「やらかし」に対して制裁が甘いってちょっと変わった特徴があるんです。甘いどころかやらかしが酷い程何故か後々プラスになって返ってきます。

具体的にいくつか挙げると

・前述の喧嘩があったから弦太朗はなでしこに対してスライムだろうが好きだ!と気づかせ、賢吾を心から応援出来た

・流星君が弦太朗を殺害しなかったら賢吾は殺された人間が許すなら〜に共感し、弦太朗や理事長を救えなかった

 

等。見事にプラスになって返ってますね。児童向け作品として過ちに対して制裁がなさ過ぎて倫理観どうなってんの?でフォーゼ叩かれてるの見たことありますがまぁそこは何も否定出来ないところなんですけど、失敗からも何かが生み出されるって結構大事な考え方なんですよね。因みに良い事をしていたとして同じことしかしてないとたまにマイナスになって返ってきます。探してみて下さい。分かり易いのは弦太朗です。

 

だから理事長のゾディアーツスイッチも色々問題しかなくてもこの世界の歴史上では「悪」にはならないんです。理事長がこの世界では宇宙開拓史における偉人である事には本編後も変わらず在り続けるんですよね。寧ろ変に美化されてるまであるのは置いといて。

 

その理事長の発明、ゾディアーツスイッチが何だったのか。

 

・星の使徒

面白いのは弦太朗が選ばれてない事です。本当に部外者なんですよ彼。

園ちゃん先生が雑にスイッチをばら撒いたのでゾディアーツになった生徒はピンキリでしたがどちらかというと天高で優等生やってる子や宇宙に興味がある子の方がホロスコープスに覚醒してる気がするのも面白いですね。理事長もプレゼンターの介入に微量ながらも影響を受けた人間が選ばれるのだろうと推測してます。しかし悪意を増長してしまうスイッチに侵されて、いい子ちゃんが冷静ならば決してしないであろう行動を犯してしまうというのも、人は多面的でありどこかに僅かながらも「悪」を抱えているのを描写してるのでしょうかね。

 

・ゾディアーツ 

理事長も言っていたようにゾディアーツ と進化ワープの為の超生命体。大気圏突破でさえ生身で行えば身体を焼き尽くしてしまう人類がダークネビュラに耐え、宇宙の果てまで一瞬で行くために進化論に則って進化した姿なのです。

 

・ヴァルゴゾディアーツ

今作最大の悲劇は一番最初に覚醒したものがこれだった事です。

ヴァルゴの能力はコズミックステイツ回でほぼ同じだと言及されています。(※移動能力至上主義として見てください)

コズミックステイツになって尚そこまで我望が脅威として捉えてなかったのもそうして考えてみると、彼からしてみればスイッチ40個も使って何人もの絆を必要として、ようやく自分達のスタート地点に立てたからというのもあるでしょう。やはり歌星の技術では圧倒的に「遅い」と自身の思想をより強固にしたかもしれません。真っ先に中途半端に当たりを引いちゃったんですよ。

 

 

・アリエスカプリコーン、アクエリアスゾディアーツ

人間の生態活動にプラスの働きをするゾディアーツです。カプリコーンは周りに悪影響を及ぼすというデメリットがありますが無いものを生み出すという意味でアクエリアスにはない魅力があります。

使用者がアレだっただけでアリエスゾディアーツも人間の生態活動にプラスの働きができるゾディアーツと見ていいでしょう。

アクエリアスゾディアーツに関してはこれが無ければ賢吾が復活出来なかったまさにプラスの働きをしました。

理事長の思想的にアクエリアスは何となく異質な存在の様な気もしますが彼の発明にも多面的で何処か歌星の思想に添えられる「何か」はあったのですね。

 

 

・ピスケスゾディアーツ 

キグナスゾディアーツ回で流星君がタチバナさんに「正義のゾディアーツ は存在するのか?」という質問に対し、「宇宙で迷子になった人工衛星を見つけるくらいには難しい」とタチバナさんは回答してます。

これは自分の事であると遠回しにメッセージを伝えてるのですが正確にはヴァルゴもあくまで精神が打ち勝っただけで負のゾディアーツなのは間違いないでしょう。

純粋に「正義のゾディアーツ 」となると一番最後の魚座まで待つ事になります。難しいだけで居ない訳ではないんですね。

この魚座が特殊な存在で本人の意思でスイッチを押さないと覚醒しない理事長からして見ても厄介な存在でした。本人の意思が必要だからこそ、悪意を増長する事なく本人の意思で戦えたのでしょうか。

彼女は勿論ライダー部の一員。仮面ライダーフォーゼはライダー部皆がいて初めてフォーゼから仮面ライダーフォーゼになる訳ですからまさにその存在は怪人であり仮面ライダーなのです。

この存在もまた理事長の思想は「悪」でも発明が「悪だけ」ではないと証明してるのではないでしょうか。

 

 

 

 

そして最後に、

◯プレゼンターという存在

今作の全ての元凶でありながら殆ど何もわからなかった存在です。

これの言及がないからフォーゼは駄作とか思ってる奴、これだけは敢えて言おう。あんた馬鹿でしょ。

 

 

最初に言った通りこれは男児が初めて出会うSFなんです。SFどころか誰かの原体験になるかもしれない作品なんです。ぼくの世界はまだ始まったばかり、いつか自分の足で世界の果てのどこかで待ってるあの人に会いに行こう!とっても大切なんです。ロマンを抱えて人生を謳歌して欲しいですね。

ね?初めて出会うSFとして見たら完璧でしょ?

 

プレゼンターの名前が初めて登場したのはジェミニ回。

割と面白い話なんだけどあまり理事長の理念に興味なさそうな学生達が誰もここまでその固有名詞を出さないのは彼らの友人であるユウキが話しても誰も信じてくれなかったからなのに対し、我望はあまりにも常識過ぎて今更話題にも出さないからなんです。

彼の著書は「遥かなる銀河の呼び声」

因みに歌星の専門分野は「地球外文明」

これは劇中でしっかり断言されてます。

賢吾も江本教授の話でその存在を知ってます。

まあそもそも理事長の目的が最初から最後まで一貫してますから彼の側にいて知らない方がどうかなって印象ですが。

プレゼンターというワードを聞いて?してた校長先生は理事長の研究を表面的にしか見てなかったんでしょうね。

 

 

ジェミニ回では改めて幼少期に交わしたユウキとの昔の約束を思い出した弦太朗ですが、実は昔から理事長と見ている方向は一緒だったんですよ。

この回でユウキはライダー部の皆に「一生ゆうこう」のチケットを渡すので、この回で皆纏めて理事長と同じ方角を見る事になります。

最終決戦、射手座の正体を知る前のタイミング。上手いですね。

だから弦太朗は理事長と「ダチ」になれたんです。昔から見ている方角が一緒だったから。ユウキは一生掛けてプレゼンターに会う為に宇宙を相手に闘うし、弦太朗は本気でそれを信じてくれている。

だから理事長は折れた形であっても最期に彼らに約束を託せたんです。

 

 

 

本編の後日談であるMOVIE大戦アルティメイタムではユウキが宇宙飛行士の夢を叶えています。しかし、プレゼンターの接触は未だ果たせておりません。

 

いつか皆を連れて、皆の約束を背負ってあの人に会いに行く為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしよう、この作品「学園もの」もしっかり肝なのにここまでSFの話しかしてない。あと話の構成の旨さと伏線の話とかしたい。全然書き足りない。