好き家の長い文章置き場

長文投下マン@YOUCANFLYx3が更に長い文章を書く時に使う奴。主に観た映画とか読んだ本とかの感想

【ネタバレ有】ポケモン、キメた。【感想】

セレビィぶりに観て来ました()

鑑賞の条件は自分と同世代ならまあ少なくはない率でいるであろう典型的なアニメ1話からダイパまでの人。確かジラーチの年にハガレンアニメが始まって中高生向けのものにシフトしてダイパでポケモンとか懐かしい〜〜wと戻って来た人間と思えばよくいそうなタイプってイメージし易いかな。だからルビサファも抜けが多いしやってない、観てないからBW以降の賛否は話には聞くけど詳しくは知らないから特定の作品に対してヘイトとかも特にない人の立場ですね。

右隣が今回の感想では特に触れないけど私と同世代のお姉さん、左隣がお母さんと弟と一緒に観に来た小学校中学年くらいのお兄ちゃんでした。夏休み最後の土日だけあって小学生多かったねぇ。

ファミリー層が多い映画を土日の真昼間に映画館で観るのも10年振りくらいの人間。トイストーリー3とかズートピアとか観てない訳ではないけどあんな賑やかな劇場は大人になってからは初体験かもしれない。舞浜で子どもを盾に黙ってショーが観れない親には発狂するタイプだけどぶつぶつ言いながらも真剣に映画を観てくれる小学生は大好き(*´꒳`*)

でも自分もセレビィまでは観てたからあの賑やかな劇場体験は経験してる筈なんだけど映画館煩かったって感想は持ったことがないから当時の私もあんな風に観てたのかな?w

まあ左隣の彼の反応が面白いこと面白いこと!サトシがママに電話入れる時の引きのシーンで画面端で初登場するルカリオに気づいて「ルカリオがいる!」って呟かれた時は度肝を抜かれたというか。そうだよな。言われてみればサトシは電話ボックスから動けないし音の情報があるから別にサトシを観る必要はないわなって(サトシしか見えてなかった人)

毎週男児相手に視聴の耐えうるものをと大の大人が頑張ってる作品を追っかけてる身としては作品鑑賞中の生の男児のツッコミはなかなか興味深かったね!あっちも画面端の情報が無駄に多い作品だけど男児はちゃんとそういう所まで観てるんですね。

で横の彼が面白い面白いしながら観てた所で投下された中盤の問題のシーン。ここからはめっちゃ観てる人向けに話すので自己責任でお願いします!

最初の場面に戻って「学校に遅刻する」ってセリフを聞いた瞬間全てを察したので、フシギバナとかの絵が車に変えられてるカットの頃には頭の中はそういえば首藤さん亡くなったんだっけ。首藤さんの構想だとアニポケって本来はこういう展開をやる予定だったんだよね。みたいな事考えてたんですよね。驚きはしたけどショックは無かったというか。

ただ鑑賞中本気で気にくわなかったのがそれを色のない世界で描写した事。サトシからして見れば確かに色のない世界なのは正解なんだけど私の左隣に座ってる彼は自分の世界を色のない世界と描写されて快く思うのだろうか?私は首藤さんの名前を知ってるからおーこれやるんだーみたいな感想で済んでるけどまあんな事あ知らないであろうこの劇場にいる子達があれを観てこれは正解だ!現実世界なんてピカチュウもいないし退屈な世界なんだ!って思って欲しくないなって。

考えが甘かったです。この感想を書く前にとある感想読んで来ました。あの世界でノイズになってるピカチュウはサトシと一緒にいるピカチュウではなくて「ポケモンというコンテンツの事を指してる」ってものがありました。頭が上がらないです。

言われて見れば離れてた時期は兎も角小学生時代ポケモンと無関係な日は無かったんですよね。学校に持っていく筆記用具はポケモンだし、お絵かきするのもポケモンだし、友達とする話題といえばポケモンの話だし。

首藤さんの構想はポケモンというコンテンツがデカくなり過ぎて辞めたまでが1セットなのでそれならあの描写も納得出来るしこの後の一番言いたい話にも繋がってきますね。じゃあミュウツーやってた頃はもう中高生だった世代より上の世代はどうなんだと言われたら知らんって言える世代なので声を大にして知らんと言います。

今回はサトシの隣にいるのは勿論タケシとカスミ・・・じゃないんかーい!!!って発表された時は思いましたね。正直鑑賞中もそろそろ自転車!ここで自転車!って悪い顔しながら観てましたし。結論を言うとオリキャラ起用で正解でしたね!

今回観てて強く思ったのが「ポケモンバトルしてる!」でした。ポケモン映画によくある最早自然現象!みたいなのは一切なくもうずっとポケモンバトル。そもそも虹の勇者になれる!で何するんだよが「ホウオウとバトルしたい!」なのがいつものポケモン映画と全然違う。

で観てたけど一番びっくりしたのがソウジとマコトとお別れのシーン。三叉路の真ん中でどうお別れするんだろうと観てたら「次一緒に会ったら、バトルしようぜ!」だったんですよ。何ですかこの・・・何ですか!!!!

いや本当にびっくりしたし一番ここが印象に残ってる。鑑賞側のこちらとしてもソウジやマコトはサトシと仲良い理由もわかるし大好きだしでもやっぱり2時間だけの関係でしかないんですよね。人によっては正直サンムーンのレギュラー陣より思い入れないまであるでしょうね。あと作品の立ち位置の関係上、もう彼等の掘り下げはないであろうとか考えてしまうのも自然だし、良い奴らで大好きなんだけどやっぱりタケシやカスミでは駄目だったのかってあの台詞までモヤモヤしてたんですよ。

でもタケシとカスミだったらあの台詞は無かったですね。勿論ハルカやマサト達以降の子達でも見たくはない別れ方でしたね。でも本当にこの後腐れないお別れの仕方も、何度も困難を乗り越えて来た仲間というよりはさっき出来た友達みたいな。あの雰囲気も最高で・・・そう!映画のあの二人はさっき出会って仲良くなって、また何処かで出会えたら一緒に遊ぼうね!ってやってるんです。2時間しか一緒に居られないから思い入れがない?とんでもない。二人共ちゃんと鑑賞者の友達なんです!さっきのピカチュウとはポケモンコンテンツであると言ったけどあの二人も現実世界で置き換えると一緒に対戦してくれたりポケモンの話したりそういう子達だったんだなあって。

クロスとの戦いでサトシはポケモンバトルをしたら仲良くなれる!って言ってくれます。今回の映画唯の懐古向けにしないでちゃんと今の小学生達にメッセージを送ってくれたんだなって。あの三叉路のシーン大好き!

懐古と言えばED。実はそんな知りもしない筈のセレナで一番泣いちゃて()

何となくカロス組の尺が長い印象を受けたんだけど本当にそうだったなら今回の映画は最高だなって思うの。ノスタルジーな気持ちになるのは別に大人だけじゃないんです。左隣の彼にだって懐かしい!って感情はちゃんとあるんです。だから無印に拘る事はせずに、その気持ちを狙ってくれたなら素敵な制作陣だなって思うんです。