好き家の長い文章置き場

長文投下マン@YOUCANFLYx3が更に長い文章を書く時に使う奴。主に観た映画とか読んだ本とかの感想

ビクトリーの勉達也がヤバイ【ファーストコンタクト編】

今回は大テーマの本題とはあんまり関係ないけれど折角べんちゃんでこれから何回か記事書いていこうと思ってるので彼というキャラクターに於いて外せないであろう一番大事な所は書こうかなって思いました。


ファーストコンタクト編ということで今回書く所は勿論物語の一番最初の場面!

推し語りでここを触れられるなんてとんだ幸せ者だね!!!!!


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多分皆知ってるけど改めてこの場面の流れはこんな感じ

カレーパンをくれれば何でも言う事を聞いてくれる主人公切札勝太。そんな彼に秀才の勉達也ことべんちゃんは塾で参加できない自分の代わりに勝太をデュエマの大会に参加させようとカレーパンを持って接触を図る。「自分の代わりに大会に出てくれ」という一番の要件は伝えられなかったが遠回しに大会の会場に来るように勝太にお願いをする。


切札勝太少年、どう見てもいじめられっ子気質の行動取ってるのび太の図なんですけど接触を図ったのがまさかの出木杉。物語の出だしとしてはアレ?ここで出木杉なんだ。ってインパクトはあるからなかなか掴みはいいんじゃないかな?関係ないけど私もべんちゃんの最初の頃の印象はこの出木杉めっちゃ出番多いな!?だったし。最初こそのび太っぽく見えただけで勝太少年は全くのび太タイプじゃないしね。ビクトリーVの感想の時にでも触れると思うけど勝太君の周りにはいじめっ子気質の子はいないし。しずかちゃんも長いこといなかったしな!


あの1シーンだけだと後ろめたさからか勝太よりべんちゃんのがよそよそしい態度を取っているので彼から少なくとも進んでいじめっ子になる印象は感じられない。この場面で一番大事なのは「主人公がデュエマに触れるキッカケ」の提示と「主人公がデュエマに触れるキッカケになったこの優等生君はいじめっ子ではない」って情報を出す事。物語の一番最初でしかもあの短いやり取りだけだと取り敢えず主人公で正義の味方側だろうなんかバカっぽいし。とメタ推測の出来る勝太君と違ってべんちゃんは全く何も情報がないからね。このメガネの子はいつか勝太を裏切るかもしれないし、そうじゃなくてもその内物語からフェードアウトするかもしれない。あの1場面だけでは視聴者にとっては期待と不安でいっぱいだね。今丁度まさにジョー編のシャチョーがそんな感じ。そういえばあの子も水文明使いだね。


「レギュラーになるかは知らんけど勝太にデュエマの世界に誘ったあのメガネの少年は悪い奴ではないと思う」あのやり取りで提示された情報は大体こんな感じかな。


具体的な所だと「他ならぬべんちゃんの頼みだ何でも来い!」と勝太が好意的な反応をしてるのを確認してからべんちゃんは頼んでるのよね。頼みごとをする前にカレーパンを渡してるのもそう。細かいやり取りから悪い奴ではないよ!を伝えようと気を使ってるね。


そしてVSRFを見届けた後ビクトリーの視聴を始めた私は勿論知っている。べんちゃんは最後までずっとずっと勝太君の隣にいてくれた最高の親友だったと!


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べんちゃん、勝太君への第一印象がデュエマの実力は無関係(やってないんだから当然なんだけど)且つマイナス評価をしてない数少ないキャラクターだよね。周りの大人達、例えば小熊先生なんかもいるにはいるけど勝太君の仲間やライバル達の中で他にはるるちゃんくらいなんじゃないかな。ただ彼女は「好意」だったのに対して彼は「公正」だっただけなんだけど。でもズルいよな〜〜。るるちゃんの勉達也への評価がやたら低いのは意外と嫉妬なのかもしれない。


とは言うもののべんちゃんは勝太君のデビュー戦見てないんだよね。それを見たのはぶっちゃけとヨーデル。そして切札勝太少年が一番最初にあいつにデュエマで勝ちたい!と意識させ大嫌いな筈のデュエマを続ける原動力になったのはドラゴン龍。ここの役割を上手く分散させてあげてるのも、その後VSRFの最後や漫画VSの最後で彼ら各々の役割と活躍のさせ方にこの4人こそが勝太という男の子にとっての最初なんだなって嫌でも理解させてくれてとっても素敵。


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本題とは全く関係ないんだけど折角今このタイミングでこの場面の初見感想の記事を書ける人間だからこそ触れるけど、ひとりぼっちの火文明使いに声を掛ける水文明使いの構図、どっかで見たことあるよね。勿論人間も境遇も違うんだから水文明の方に友達がいるって微妙な違いこそあるけれども。ふふっ。



ビクトリーの勉達也がヤバイ【前置き】

私がデュエマのアニメに触れたのは勝舞時代のヤカンが勝舞君の未来を信じて彼を庇って死んだ所まで。そこからかなり間が経って勝舞が拳王になってヤカンが生きてたタイミングで視聴再開しました。もう意味がわからなかった。丁度その頃勝舞編観てた奴らを釣る為かニコニコの無料視聴キャンペーンをやってたので勝太時代はVSから抜けはあれど大体観てるって感じです。


そんな私のお気に入りのキャラクターは勉達也。VSRFでハゲようともそれは変わらず一番推しです。髪ちゃんと生えたしね。はよレナさんと結婚しろハゲ


まあそういう訳でずっと気になってたんですよ。ビクトリーシリーズ。バンダイチャンネルの見放題期間が迫ってるって事で頑張って視聴しました。オールナイトで。


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感想は凄く面白かったです!シリーズ最初だけあってまだまだ人数少ないしデュエマもチュートリアル回多かったんですがデュエマ嫌いの切札勝太少年があまり気にさせない様グイグイ引っ張ってくれて、ぶっちゃけが勝ってるのが新鮮で、ヨーデルはこの頃から不器用な感じが愛おくて、龍さんが正統派にカッコ良くて、殆どお初だったオンセンもなかなか好青年のいいキャラだったね


とかいう色んな感想もあるにはあったけどそれを差し置いた上テンション上がりまくって出てくる感想は


べんちゃんマジパネェ


勉達也VSシリーズ一番推しとか差し置いてもこいつの言動がかなりキてた。言ってしまうと

「この子の人に物を教え方が勉強になる!」

って事なんです。


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ビクトリーはシリーズのスタートのお話。このタイミングで入れ替わった視聴者、残った視聴者いっぱいいると思いますが新しく入った視聴者の小学生達にデュエマってゲームはどんなもの?楽しいの?ってのをかーなーり丁寧に教えてる印象が見受けられました。自身を模した人形を登場させ視聴者にルールをメタく教えるミミちゃんと本筋でも主人公を完全素人に設定してぶっちゃけ、ヨーデル、べんちゃんが彼に色々教えてあげるという二重構造がこのアニメの基本だったね?


又、残ってくれた視聴者に向けて勝舞時代からいるミミちゃんをメインに配置するのは勿論、そろそろ上級生のお兄ちゃん達がチュートリアル回に飽きてきた頃に四人の中で一番デュエマが上手いべんちゃんのデュエマ回をやるのも好印象でした。べんちゃんを引き延ばす事でコイツ頭いいらしいけどどんなデュエマするんだろうね?って期待感上げてるのも実に上手い。


そんな丁寧にコロコロ世代キッズ達に「デュエマを好きになって貰う為」にそれこそ0から教える大役をミミちゃんと共に担ったべんちゃん。視聴者向けの解説ってメタの立場に立てて自身も大人のミミちゃんと違ってべんちゃんに掛けられた責任はかなりのもの。


その重圧をものともしないってくらい爽やかにべんちゃんは勝太君と視聴者をデュエマの世界に引っ張っていきます。もう彼の教え方の上手い事上手い事。本当に小学生かコイツ?てくらい。


その教え方の上手を観てこれは絶対に「自分が何も知らない人に物を伝える」時の参考になるから軽く流さないでリサーチしてみようと思わせてくれたのだ。


そう!


ビクトリー二周目します!!!!!!(見放題期間なんて関係なかった!)


...でもまずはビクトリーシリーズ完走します(先が気になる)


好き家


【読書感想】赤い花・信号


先程の記事はバサラ度の高さを語っただけなのでこちらで真面目な感想も。読んでもらう事度外視でひたすら真面目な感想しか言わないよ!バサラって単語も一回も登場しないよ!


ガルシン『赤い花・信号』(旺文社)


赤い花・信号 (旺文社文庫 578-1)

赤い花・信号 (旺文社文庫 578-1)


国が違うけど、ワイルドの話と似てる話があった。どちらも19世紀の隔離病棟にお世話になった事のある作家だからなのか、そもそもこの時代は世界中がこんな鬱屈した時代だったのか。なんかそういう話をしてる人いないかなってサラッとネットを漁ってみたけど見かけなかったから思違いかもしれない。大学まで行けばいるかもしれないけどね。


似てるとは言ったけどやっぱりワイルドの方が「マイノリティの愛」に踏み込んでいると思う。ツバメは王子に口付けをしたけど草はただ寄り添う事しか出来なかったのだから。読み易いと評されてるのも言っちゃ悪いけどガルシンの作品には幸せの象徴に母親・妻・恋人が幾度となく出てくる所もあると思うな。


勿論作者がどう生きたか、愛というものにはマイノリティも糞も存在しないのでどちらが作品としてより高い、優れてるとかは存在しないです。あくまで読み易い読んでて疲れないのお話。因みにTwitterで言ってた久々に読書中に泣いたの前回はワイルドの作品だったり。マイノリティだろうがなかろうが同じ人間愛を求めた作家が似たような話を書くのは寧ろ当然の流れだと思う。


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前の記事でも言ったけどナロードニキは私も授業でサラッと触れられただけ。でも世界史史上最も「真っ当な人間」に感じてなんとなく頭の片隅に残ってる人達だったのはそれだけ思う所があったんだと思う。実際に手に取ってみて彼の精神を垣間見てそうであったと知る事が出来たんだけど何とも言えない物悲しさがあるね。こういう縁がタイトル買いの楽しい所。


そもそも私、現代では当たり前に評価されてるものを求めて文字通りに血を流した人達の話に非常に弱いんだ。彼らがあってこそ今があると思うと(それが正しいかはさておき)彼らの犠牲は決して無駄なんかじゃなかったって泣いてしまうんだよね。破滅の愛の物語は好きだけど出来る事なら現実では起きて欲しくはないよね。


因みに今回は短編集だけど一番好きだったお話は「四日間」かな。読んでてちょっとびっくりしちゃった。


好き家

【バサラ・ブックスレポ】赤い花・信号

デュエマ帰りに都内某所で見つけた

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こちらの看板。このお店でバサラ度高いタイトルの本を一冊買ってみようぜ!ある訳ないやろ!というノリで店内をフラフラ見回した。あった。


ガルシン『赤い花・信号』(旺文社文庫)


赤い花・信号 (旺文社文庫 578-1)

赤い花・信号 (旺文社文庫 578-1)


奇跡かな?誰が何と言おうともう完全に「バサラ・ブック」ですね?読むと分かりますがこの「信号」とは赤信号の事でしたKISEKI。時代背景は19世紀末のロシアのお話だけど意味もちゃんと「停止信号」。でも彼が嫌った「赤信号」のちょっと違った側面が見えてきそうですよ。


※注意※

バサラ・ブックスレポ】はあくまでデュエマ好きさんに向けて書いたレポです。マトモな感想も【読書感想】に置いてるんで怒らないでね。


結論から言っちゃうとバサラ度高すぎて次回やりたくないくらい「バサラ・ブック」でした。


読み進めると腐り切った世界を前に「正義とは何か?善とは何か?生きるとは何か?勝利とは何か?愛とは何か?」と苦しむ若者の苦悩や自由への渇望なんかが鮮やかに書かれてました。

それもその筈。この作者ガルシンの生きた時代はドンピシャのナロードニキ運動終焉の時代。なんか世界史でサラッとやるあれね。私もサラッと習ったレベルだけどあれだあれ世界が腐り切ってるから頭いい人達が人道活動してみたけど頭いい人達が故に世界は糞過ぎて自分達じゃどうしようもないって自己解決しちゃって勝手に終息した運動とかいうバサラ度高いあれ(?)。


中身は5編からなる短編集。破滅のシナリオ、正義の勝利、届かない想いと結末は様々ですが絶望の時代を生きた頭のいい作家から溢れる人間愛の追求が深く心を打たれるまさに「バサラ・ブック」の第一弾を飾るに相応しい、いやもうこれがザ・「バサラ・ブック」でいいよってくらい人間愛溢れるバサラ度の高い一冊でした。No.2は草。あとオーナーは糞。


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ナロードなんたらがどうのって難しそうな内容だけどかなり読みやすいのも特徴。この本の解説に何度も何度も「日本人ってロシア文学に理解度高くて読みやすいって思ってる人種だよね」って書かれてたくらいには読みやすいし更にこれ短編集の上解説省けば250pくらいですよ!最後のお話が100p超えでちょっと長いですけどね。


描写も鮮やかでとても美しいです。「人間愛」という不変の真理がテーマに生きた作家なのも読みやすさをアシストしてくれてるかな?何たってバサラ度が高いからね!


真面目な話。バサラ云々を置いといて私が涙を流したくらい人間愛を追求した美しい一冊でした。是非。


好き家

【バサラ・ブックスレポ】ことのはじまり

都内某所でデュエマをした帰り道、たまたま見つけた看板がこれ。

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無論ドンドン吸い込まれた私を待ってたのは大人の本屋言うだけあってせま〜い空間に敷き詰められたえっちな・・・方面じゃなく真面目そうな本難しそうな本がいっぱい!


そこでこんなめっちゃ真面目そうな店だからこそ「バサラ・ブックスって名前の本屋で赤城山バサラっぽいタイトルの本を探して中身見ないでタイトル買いしてバサラ度が高いかどうか検証してみる」ってアホな事やってみようと思います!一回は絶対にやるから企画倒れじゃないよ!!!!


そう、運命的にとある本のタイトルが目に留まって離れなかったのだから。。。


その本読み終わってから続きます


好き家



初めまして

Twitterでお世話になってる人はこんにちは。そうでない人は初めまして


元々アニメデュエマの長文ツイートを投下してましたがたまにそれを自分でも見返したいなってのが度々あって開設に至りました。


人生の大半をD社に捧げてる根っからの文系なんで読んだ本とか観た映画とかの感想書いてこうかなって思ってます


たまにカードの事も書ける様になってたらいいな!


読書感想は残しておきたいタイプなんで細々と続けていきたいですね。最近読書をしていない。よろしくお願いします!


好き家